勅宣採燈大護摩供の御礼

勅宣採燈大護摩供 厳修のご挨拶
勅宣採燈大護摩供 厳修のご挨拶

お陰をもちまして、平成25年10月13日 英彦山神宮奉幣殿前にて勅宣採燈大護摩供ならびに火生三昧を厳修、奉納させていただきました。

求菩提の行者、百四十名からなる秋峰奥駈修行の入峰者は、前日12日、日没を待ち求菩提山に入山、中宮・鬼神社での入峰式にて入峰許可を授かり、13日零時に上宮を出立、六峰の山々を遥拝しながら、峰を駈け、虎の宿を経て、野峠へ下り、夜明けに英彦山高住神社を参拝、朝日がすすきの穂を照らすなか、一路目指すは護摩壇が待つ英彦山神宮へと進んだのでありました。
当日、お山は秋晴れに恵まれ、参拝の方々が溢れるなか、英彦山座主髙千穂宮司に奉幣殿内へ迎えられ、御祭神に玉串を捧げた後、境内に張った結界の内にて、勅宣採燈大護摩供を厳修いたしました。 天津神国津神に天地、地球、宇宙救済を神仏習合で祈る勅宣採燈大護摩供の奉納は、519年前より断絶のままであった英彦山と求菩提山、両山の和解(仲直り)でもあり、歴史を塗り替える出来事となりました。

求菩提山修験道 出生(でなり)

英彦山座主髙千穂家と県指定有形民俗文化財の財蔵坊を宿坊とさせていただき、日付が変わろうとする深夜、求菩提へ出立。14日早朝に求菩提山へ到着した百四十名は、鬼神社より鳥居を目指し一気に駈け抜け、婆採燈(ばさいとう)を跳び越える「出生(でなり)」という最後の儀式をつとめ終え、直会(なおらい)の途につきました。
満行の祝宴は六峰松尾山座主の屋敷・愛山荘にて、古文書が伝える当時の献立を再現したお膳をいただき、床(とこ)ゆるぎを得ることとなりました。 秋峰奥駈修行は、三日という時間の中で、過去の出来事を反省手ばなし、現在を感じ、未来を描きながら、一歩一歩、進んでまいります。

古代から山岳宗教に伝わる十界修行、床堅、懺悔、三業秤、水断、閼伽、相撲、延年法を徒走行の中で体現し、これにより「直観力」「勇気」「実行力」を得て、変化・進化に即応できる体力、能力を身につける修験道の奥義であります。 今回、入峰者のみならず、火生三昧に参加された一般の方々からも、「身体の痛みが取れました」「気持ちが前向きになりました」等の言葉を多数頂きました。西洋医学が発達している現代であっても、それだけでは良くならないこともあり、病気の本当の原因を突き詰めていきますと、やはり昔から伝えられている伝承作法の必要性を大きく感じます。

明治の神仏分離令より衰退の一途を辿った英彦山修験道の歴史に終止符を打ち、新たな幕開けの号砲とも言えるべき勅宣採燈大護摩供でした。
日本の子供達、これから生まれてくる子供達のために古代より伝えられている儀事儀礼、文化を大切にして、日本民族宗教の発展に尽力をさせて頂く所存でございます。 皆様の益々ご活躍、ご繁栄の事を心より祈念申し上げ御礼とさせて頂きます。
ご祝辞、ご支援を賜りまして本当にありがとうございました。

求菩提山 宝地院
畠中 卓明


 

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