北斗七星供養会

北斗七星供養会 節分祭

北斗七星供養会節分祭は、燃え上がる御護摩の炎と煙によって厄を祓い、福徳を招く伝統行事です。
例年、日本各地より多くの方々のご参拝をいただいております。


節分祭

節分とは、立春の前日のことで、現在では悪霊邪気を祓うという意味で行われるようになっていますが、本来は、新春に訪れる神様を迎えるためのものでした。
御護摩により悪霊邪気を祓う修法は主に密教系の仏教で行われます。宝地院のお作法も、求菩提修験という独自の発達をしてきた山岳修験の伝統をふまえ、師匠から弟子へと口伝によって受け継がれてきた高度な占星術(宿曜道)によって新しい年の吉凶を占い、悪運を避け幸運を招きます。


宿曜道とは

宿曜道(すくようどう)とは、インド占星術、道教由来の天体神信仰、陰陽五行説等が習合した密教の一分野であり、独特の技法です。
北斗七星・九曜・十二宮・二十八宿などの天体の動きなどによって占い、凶が出た場合にはその星の神々を祀ることで運勢を好転させようとするもので、千年以上前の書物には村上天皇の御本命供について宿曜道によって占なわれたという記録があるほどです。


豆の霊力を借りた節分

私たち日本人は、昔から除災招福の願いをこめて豆を蒔き、鬼(陰ーおんー)を祓う節分によって、新年の訪れを祝ってきました。
節分の儀式は「追儺」という悪霊祓いの儀式が変化したものであるとされています。そして豆の霊力を借りて節分に豆をまく理由には、陰陽五行、十干十二支という考え方が深く関わっています。
鬼が住むという「鬼門」とは、北東の方角ですが、北東が鬼門とされたのは古代の中国道教の影響があると言われ、冥府の神として信仰されていた「泰山府君」が住む山が北東にあった事がその理由のようです。
「鬼門」の方角は十二支では、丑と虎の方角(うしとら)に当たります。鬼の姿は牛の角を持ち、虎の皮を身につけています。丑は12月、虎は1月を指し、丁度12月から1月にかけての季節の節目に「鬼門」があるということから、鬼の出入りする方角で邪気を祓うことにより春が無事に迎えられると考えられてきたのです。


陰陽五行説の火剋金(火は金を滅ぼす)

陰陽五行説では、刃物や金属等、堅固なものは金気とされ、さらに疫病や災厄などの凶事も金気に相当するとされています。鬼の持つ金棒はこれを象徴するとされていますので、儀礼によってこの金気を抑制することを表しています。
その際、五行説の火剋金(火は金を滅ぼす)の性質を利用します。つまり固い豆を金気に相当するとして、その豆を火で煎り、最後に鬼を見立てられた豆を食べることが、鬼を追い出すことにつながる呪術的な行為でもあります。


鬼を作らない生き方

では、鬼門から人間を襲おうと虎視眈々と狙っている「鬼」たちですが、仏教では、鬼をつくりだすのは人間の煩悩(三毒である貪瞋癡)であるとされています。つまり「怒り」「むさぼり」「愚かさ」によって人間は心の中に、醜い鬼を飼ってしまうということです。
凡夫である私たちも、たとえ煩悩を消すことはできなくても、まずは、この三毒に気づき少しでも鬼を作らない努力をし、本当の春を到来させる努力を続けていきたいものです。


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