平成30年 星供養会節分祭御礼

 

 

立春の前日を示す「節分」とは、元来は「季節を分ける」ことを示し、立春、立夏、立秋、立冬の前日のすべてが節分です。旧暦の時代に「立春正月」などと呼び春の訪れを一年の始まりの節目として祝ったことから、特に立春が重要な行事となったようです。現代のような形式の「節分」は、平安時代の「追儺(ついな)」という悪霊ばらいの行事が元となっていますが、さらに時代をさかのぼると中国最古の民族がおこなった奇怪な服装や動作によって悪神をおどす呪術的行事が「追儺」の始まりであると言われます。

日本では、文武天皇の慶雲三年(七〇六)に疫病が流行し多くの人々が亡くなった際に「土牛」を作って疫気を祓ったことが、「追儺」の始まりであると、「続日本書紀」に記録が残されています。

平安時代の宮中では、陰陽師が祭文を読み、黄金の四つ目の怖い面をつけた方相氏が矛と盾を持ち、その矛を地面に打ち鳴らしながら「鬼やらい、鬼やらい」といいながら宮中を歩き回り、その後を殿上人たちが桃の弓と葦の矢を持って続くという追儺の儀式がおこなわれるようになりました。

また、「鬼は外、福は内」と言いながら炒った大豆を蒔く「豆まき」は豆の霊力を借りた邪気払いです。

豆撒きに使う大豆の黄色い色は「中央」という意味をもっています。方位の神様の色は、東が青、西が白、南が赤、北が黒ですので、中央を表す黄色の豆を撒き大豆の形状エネルギーを拡散することで、住んでいる方のご法度の心やその家の悪い波動(霊波・念波)を祓うということになるのです。

節目ということで考えれば、四季に恵まれた日本では、春、夏、秋、冬と季節が移ろっていくように、人が誕生し一生を経て亡くなるまでの人の一生を季節(自然の摂理)にたとえて表現することがあります。節分が季節を分けるように、人の一生の節々にも色々な人生儀礼があるのです。男児は三十一日目、女児は三十三日目、または百日目にお参りするとされる「初宮詣」に始まり、三歳の「髪置」(男女児)で髪を伸ばし始め、五歳の「袴着」(男児)で袴を着け始め、七歳(女児)の「帯解」ではそれまで付け紐で着ていた着物から帯でしめる着物に着替え年齢を経るごとに無事に成長したことを祝いました。自分の生まれた時の干支が初めて一巡する十三歳には、「髪上」という少女の祝い、そして少年は十五歳になると一人前の男として重要な責任と義務を負い社会の仲間入りを果たす年齢として「元服」があり、その他成人式や還暦、長寿の儀式など人生の節目を祝う儀礼が現代にも残っています。

反対に人生の転機や体質の変化する年齢として、古来から「厄年」には、人生の転機や体質の変化など災難や障害をこうむりやすい年として、注意すべき節目としていました。地方によって多少異なりますが、通常は数え年で、男性二十五歳、四十二歳、女性十九歳、三十三歳とされています。特に男性の四十二歳、女性の三十三歳は一生の大厄とされ、厄年の前後三年間をそれぞれ前厄、本厄、後厄と言います。

当院の北斗七星供養会節分祭は、皆様方の本年の廻り星である「当年星」、九曜尊星の吉凶を司る星をお祭りし供養することにより、除災招福を祈念する法要行事です。

私たちが、この世に生を受けるときに定められた運命の星「本命星」と、その歳々にめぐり合う吉凶の星「当年星」は、生まれ星によって定められます。凶の方には禍を転じて福となす「転禍為福」のお祈りを、吉の方には福をより多くにと「福寿増長」の密教の法によるご祈祷をさせていただいております。

 

生と死、喜びと悲しみは厳粛に一体である

食べるものと食べられるものの関係も一体である

片方だけ都合よく増やすことや無くすことはできない

悲しみを遠ざければ 喜びも遠くなり

死が希薄になると 生もまた希薄になる

他人から苦しそうに見えることが満ち足りていたり

他人から羨まれることが不満なことがある

今この瞬間の満足と それが失われる不安

今この瞬間の不満と それを補う祈り「星供節分会」という楽しみ

生と死 喜びと悲しみは対立する関係ではなく 補完し合い育み合うことで一つとなる

死と生 悲しみと喜びは完全に分離することはできず

その関係を次の世代に引き継ぎながら 姿形を変えて現代へ祭りという形で残してきた

 

 

御護摩の線香の煙が、今、堂内に充満しています。希望と夢の実現を、この星供養会の御護摩の中で強く心にイメージなさってください。これより厳修致します星供養の作法は、口伝によって何代も変わることなく伝承されてきた秘伝です。御護摩の煙を伝わって星供養の御本尊様の護摩のエネルギー体が、ここにおられます皆々様方の体、口から胸、肺の中に入り、本年一年が健康である体になるように御祈願いたします。

今年平成三十年、二〇十八年が皆様ご家族、ご家庭、ご職場が豊かに恵まれた素晴らしい年であります様に、心より星供養節分供養護摩供養でご祈念申し上げます。  本当に有難うございました。

 

求菩提山 宝地院

畠中 卓明

 

 

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