愛山荘では、日本の伝統文化である「五節句」が有職故実に則って古代ゆかしく執り行われています。古来の室礼を施して、特別な議事儀礼作法が行われます。「ZONE結界」が施された空間の中で、その節句の神々にご挨拶をさせていただくことで、神々のご加護を賜ります。私達も愛山荘でお参りをさせて頂く事により、そのお力、神様のご加護を賜るのでございます。
節句とは、心身の穢れや不浄を清め、魂の滋養となるエネルギーをいただき、生命力をいただき直すことが目的です。その要となるのが御食事になります。神様やご先祖様の霊とともにいただくことを「共食」といいます。お正月にいただくおせち料理も共食であり、家系の守護神様や過去・現在・未来にわたる大勢の神様と共食させていただきます。その時の御食事の典雅(てんが)な形式美(けいしきび)は私たちが楽しむためのものではなく、神様にお供えさせていただくために整えるのです。
今となっては、共食という形は継承されていても実際にその場に神様が降りて来られていなかったり、ご先祖様もおいでになられていない場合がほとんどですが、結界が施されている愛山荘の場には、多くの神々様がおいでになられています。豊国法師をはじめとした求菩堤山の修験僧はかつて神道・仏教・道教の叡智を朝廷に供与(きょうよ)していました。それが宮中の行事になり、やがて年中行事として庶民にも普及していき、定着していったのであります。そのような歴史的な背景がありますので、愛山荘では節句の行事が蘇っているのであります。
1月 人日の節句
3月 上巳の節句
4月 お花見
5月 端午の節句
6月 橘のお参り
7月 七夕
9月 重陽の節句
中秋の名月 お月見